せっかく書いたので

真夜中の運動会 池永 陽 の読後感。あらすじのまとめが冗長となってしまったが、消すのもなんなので残しておこっと。


どこかつかみきれない玲子との関係にとまどう中、よくいくファミレスのウェイトレス悦子からアパートに誘われ期待に心躍らせる。
彼の家族は四人。お父さんはリストラによる転勤。お爺さんは痴呆がひどくなり要介護。お母さんはそんな生活に疲れ、昔の同級生との不倫に走ってしまうが、しっかりと介護を分担し家族の崩壊をくいとめようとする靖。
そんなつらい時でも、そばでさりげなくかつしっかりと支え励ましてくれる玲子の存在が大きい。
お爺さんの久三は、小学生の時に離れ離れになった大好きだった同級生きよ子と戦後に再開。昔からの気持ちを伝え求婚する。「パンパン」としてつらい時をすごしてきた彼女は、素直に喜ぶが冷静になってと三日間の考え直しを提案する。迷いが生まれ、二日遅れで約束の場所にいった久三だが、そこに彼女はおらず知り合いの女性からきよ子の遺書を渡される。
そんなつらい過去を引きずってきた久三は、痴呆の進行とともにきよ子の幻影を見ることが多くなる。小学校時代の果たせなかった夢、運動会での競演を、夜の校庭でやることに・・・・・。